063132 ランダム
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センセー日記

センセー日記

ソーシャルスキルトレーニング

ある小児科の病院での月2回の活動です。
ADHD、自閉症スペクトラムのお子さんたちと遊びます。
遊びを通して、ソーシャルスキルトレーニングをする目的です。

毎回、活動を振り返り、親御さんとも個別にお話します。
お医者さんも交えて反省会を開き、問題行動や、解決策などを報告し、
子供同士のかかわりに必要な事項を共有します。
そうして、次回の活動内容を考えていきます。

子どもにはそれぞれの特性があります。
同じ診断名がついていても、子どもによってぜんぜん違います。
障害がない子どもはみんな同じ、というわけではないのと同じです。
ある子は、人の目を見てお話するのが苦手だし、
また別の子は、まっすぐ座っていることが苦手だったりします。
いろんなことができない子どももたくさんいます。

子どもたちには、それぞれ担当のお兄さん、お姉さんがいます。
活動のはじめには、そのお兄さん、お姉さんと一緒にお話を読みます。
それで、「どうして目を見て話すのか」「どうして話をきかなくてはならないのか」を理解します。
「どうして?」というのが大切なのです。
「○○だから、××」という関係がとっても大切です。
ちゃんと説明すると、みんなとてもよくわかってくれます。
ただ、すぐ忘れちゃう子もいるんだよね・・・まぁ、それは仕方ない(^^ゞ

自閉傾向のある子どもたちは、ふとしたことでパニックになってしまうことがあります。
そのときは、子どもが落ち着くことを最優先にします。
また、どうしても走り回ってしまう多動の強い子どももいます。
そんな子たちは、じっとすることをおぼえなくてはなりません。
大人とは問題なくやりとりできても、子供同士のかかわりが苦手な子もいます。
大人は、子どもに合わせることができるけど、子どもはコミュニケーションの苦手な相手には合わせにくいからです。
お兄さん、お姉さんたちは、子ども同士が仲良くできるように配慮します。

毎回、ソーシャルスキルを身につけるためのゲームをします。
「みんなと一緒に」参加する意識を持ってもらえればいいな、と思います。
全員でやることもあるし、行動タイプ別にグループを作って別の活動をすることもあります。

子どもたちは元気いっぱいで、たった2時間程度の活動ですが、くたくたになります。
でも、お兄さん、お姉さんも元気になれる活動です。


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