ソーシャルスキルトレーニングある小児科の病院での月2回の活動です。ADHD、自閉症スペクトラムのお子さんたちと遊びます。 遊びを通して、ソーシャルスキルトレーニングをする目的です。 毎回、活動を振り返り、親御さんとも個別にお話します。 お医者さんも交えて反省会を開き、問題行動や、解決策などを報告し、 子供同士のかかわりに必要な事項を共有します。 そうして、次回の活動内容を考えていきます。 子どもにはそれぞれの特性があります。 同じ診断名がついていても、子どもによってぜんぜん違います。 障害がない子どもはみんな同じ、というわけではないのと同じです。 ある子は、人の目を見てお話するのが苦手だし、 また別の子は、まっすぐ座っていることが苦手だったりします。 いろんなことができない子どももたくさんいます。 子どもたちには、それぞれ担当のお兄さん、お姉さんがいます。 活動のはじめには、そのお兄さん、お姉さんと一緒にお話を読みます。 それで、「どうして目を見て話すのか」「どうして話をきかなくてはならないのか」を理解します。 「どうして?」というのが大切なのです。 「○○だから、××」という関係がとっても大切です。 ちゃんと説明すると、みんなとてもよくわかってくれます。 ただ、すぐ忘れちゃう子もいるんだよね・・・まぁ、それは仕方ない(^^ゞ 自閉傾向のある子どもたちは、ふとしたことでパニックになってしまうことがあります。 そのときは、子どもが落ち着くことを最優先にします。 また、どうしても走り回ってしまう多動の強い子どももいます。 そんな子たちは、じっとすることをおぼえなくてはなりません。 大人とは問題なくやりとりできても、子供同士のかかわりが苦手な子もいます。 大人は、子どもに合わせることができるけど、子どもはコミュニケーションの苦手な相手には合わせにくいからです。 お兄さん、お姉さんたちは、子ども同士が仲良くできるように配慮します。 毎回、ソーシャルスキルを身につけるためのゲームをします。 「みんなと一緒に」参加する意識を持ってもらえればいいな、と思います。 全員でやることもあるし、行動タイプ別にグループを作って別の活動をすることもあります。 子どもたちは元気いっぱいで、たった2時間程度の活動ですが、くたくたになります。 でも、お兄さん、お姉さんも元気になれる活動です。 |